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この文章を書いたのは?

東京大学大学院数理科学研究科理学部数学科 卒

田井 みなみ

Women and Mathematics

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2014年5月12日から2週間、プリンストン高等研究所が主催するWomen And Mathematics というプログラムに参加しました。
このプログラムは女性研究者が増えるようにという目的で、さまざまな国の大学生、大学院生を対象に毎年行われています。
私の行った2014年は、大学院生と大学生がだいたい同数であわせて30人くらいが参加していました。アメリカの大学に通う人が多いように思いましたが出身地はさまざまです。私のルームメイトはポーランドとフランスの方でした。
専門分野もさまざまで、その年のテーマだったランダム行列の専門家以外にもよくプログラムに参加しているという常連の方もいました。

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期間中はプリンストン高等研究所内の宿舎が3,4人ごとに割り振られていてそこに滞在します。私がいたのはvon Neumann Drive にあるアパートです。居間、寝室、台所から書斎までそろっているとても立派なところでした。近くには雑木林があって、朝に散歩しているとリスが走っているのを見かけます。30分ほど歩くとプリンストンの町につき、プリンストン大学もそこにあります。商店街がありますがそれほど大きくなく、ここから電車で1時間ほどのニューヨークとはかけ離れています。

参加者の方と話していて思ったのが、みなさんフットワークが軽いということです。母国から離れて大学に通っていたり、さまざまな国に行っていたりします。その根底にあるのは外国への興味だと思います。京都を知っているロシア人がいる一方、私はポーランドの首都も知りませんでした。
04_38_04私は英語が苦手で、それが壁として感じられていたのですが、私のルームメイト二人も英語が母国語ではありません。その分、ゆっくり話してくれたり、講義で分からなかったところを教えてくれたりととても親切にしていただきました。日本人とつきあうときに比べ一歩踏み込んだ親切という印象ですが、人見知りしがちな私でもかなり話しやすかったです。女性同士で距離が縮めやすいこともあって、週末に一緒にフィラデルフィア観光に行ったり、プログラム後に手紙のやりとりをしたりするまでになりました。

私はこのプログラムに参加するまで海外を非常に遠いものとして感じていました。最初に講演を聴いたときは英語を使って数学の話をしているのに違和感を感じたほどです。そのような中で、自分の話も通じると感じられるようになったのは私にとって大きな収穫でした。

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Women and Mathematics

 

※2016年5月掲載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。

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