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Let's enjoy Mathematics

この文章を書いたのは?

大井 万友 (小2)/ 大井 亜希子

数理女子ワークショップに参加して

 <WS レポート〜お嬢様より〜>

 

「大学の先生たちと数学のお勉強をするんだよ」。
お母さんからそうきいて、私はわくわく、そしてちょっと心配になりました。まだ小学校2年生なのにわかるかな?ワークショップの説明にあった「幾何学」という言葉を「いそなにがく」と読んで、お兄ちゃんたちに笑われてしまったけれど、大丈夫かな?大学の先生ってどういう人たちなんだろう?絵本やアニメに出てくる博士みたいに、ひげをはやしてメガネをかけているのかな?

 ドキドキしながら、お母さんとアイビスペイントというアプリの使い方をワークショップが始まるまで練習しました。最初、なぜ「レイヤー」というものを使うのかわからなくて嫌だったけれど、「うつし絵と同じだよ、絵をうつした後、元の絵はとっちゃうでしょ?」と言われたらわかりました。繰り返し模様を作れたら、嬉しくなって、ワークショップが楽しみになりました

 ワークショップが始まって、パソコンの画面に参加する人たちの顔が出てきました。私くらいの人や、大きいお姉さんたちもいました。大学の先生たちは、想像していたのと違って、優しそうな女の人たちでした。

 先生たちの背景がとてもきれいなので、よく見てみると、繰り返し模様になっていました。動物やお花があったり、いろいろな色を使っていたりして、「こんなのが作れるんだ!」と嬉しくなりました。お母さんも「こんな模様のワンピースがあったら、着せてあげたいなあ」と言っていました。

 ワークショップでは、繰り返し模様に「対称」を使うので、先生が説明してくれました。その後、グループに分かれて、身の回りにある「対称なもの」を探して発表しました。発表するときは緊張したけれど、先生がやさしく「そうだね」と言ってくれたので、ほっとしました。同じグループに参加していた男の子が、アルファベットの中で対称になっているものを全部調べて発表していたので、すごい、と思いました。

 いよいよアイビスペイントで模様づくりが始まりました。練習のときは、何をしているかわからないまま作っていたので、今度は面白いものを作ってみたいと思いました。練習ではまっすぐな線で描いたので、曲がった線で描いてみたら、煙のようなもくもく模様ができました。その絵に目を描いたら、熱がっているように見えたので、模様の下に炎を描いて、「炎から逃げるあっちっち」というタイトルをつけました。先生がほめてくれたので、嬉しかったです。

「炎から逃げるあっちっち」

 

 他の人たちの作品を見たら、波模様が素敵な作品があって、作ってみたいと思いました。そして、先生たちの背景のような模様を作ってみたいけれど、難しそうです。先生が「点対称」や「180度」、「360度」と言っていましたが、わかりませんでした。きっとそれがわかるようになったら、難しい模様を作れるようになれるのだと思います。学校の授業で早く習いたいと思いました。 


 <WS レポート〜お母様より〜>

 

 ワークショップに参加することになったとき、娘の年齢でついていけるのか不安でしたが、実際に参加してみて、幅広い年齢の方が楽しめる内容になっていると思いました。

 また、当初残念に思っていたweb開催ですが、説得しても参加申し込みをしなかった上の娘が、傍で内容を聞くにつれ、興味を持ち始めるという、思わぬメリットがありました。算数に苦手意識のある小学5年生の娘ですが、絵が好きなため、小さな妹がペイントソフトを使う様子を見て、「自分にもできるかもしれない、やってみたい」と思ったようです。

 先生の講義の中で、「バッハの音楽にも対称が隠れている」というお話があり、こちらは音楽好きの息子の心をつかんだようでした。我が家は、数学が不得意の者ばかりなのですが、このように、数学への色々な入口を用意してくださったことに感謝しています。また参加してみたいです。

 

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※2022年1月掲載。情報は記事執筆時に基づき、現在では異なる場合があります。

著者略歴

大井 万友 (小2)/ 大井 亜希子

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